住職の著書『坐禅ひとすじ』

『坐禅ひとすじ 永平寺の礎をつくった禅僧たち 』

角川ソフィア文庫,角川学芸出版(2008.2),254頁
ISBN 978-4-04-407901-7

目 次


まえがき

第一章 黎明
 師、如浄禅師との別れ
 明全和尚と入宋する時のこと(回想)
 青年僧に見送られて
 大海原にて
 正統な坐禅を弘めるために
 寂円がやってくる
 興聖寺を開く

第二章 興隆
 懐奘、道元禅師を訪ねる
 十六歳の義介の動揺
 懐奘の入門
 多くの僧侶が集まる
 義介、懐鑑と共に道元禅師のもとへ
 義介、道元禅師の教えを受ける
 兄弟子、僧海との出会い
 比叡山の圧迫
 越前山中に移る
 義介、典座に命ぜられる
 大仏寺の建立
 大仏寺を永平寺と改める
 永平寺での修行

第三章 誓願
 道元禅師、鎌倉へ行く
 義介、道元禅師不在の永平寺をまもる
 道元禅師、帰る
 懐鑑、波著寺に没する
 永平寺を懐鑑に託す
 義介への遺誡
 老婆心がない
 脇本の宿での別れ
 道元禅師の示寂
 懐奘禅師の孝順

第四章 継承
 懐奘禅師、義介、師弟の礼をとる
 義介、嗣書を拝見する
 先師の教えに表裏なし
 老婆心とは
 義介の迷い
 さとりの風光
 懐奘禅師の法を嗣ぐ
 寂円、山に籠もる
 中国の禅林視察
 義介、永平寺の第三世となる
 義介禅師、五年で住持を退く
 老婆への孝養

第五章 躍進
 八歳の少年、永平寺に入門する
 義介禅師の夢
 懐奘禅師の示寂
 義介禅師、永平寺に再住する
 義演禅師の本懐
 瑩山禅師、寂円禅師に参ずる
 瑩山禅師、維那となる
 義介禅師、加賀の大乗寺へ
 瑩山禅師、お悟りをひらく
 あたりまえのことをあたりまえに行う道
 みな平等であるけれども、個々の独自性がある
 義介禅師の示寂
 曹洞宗の確立

道元禅師が教える生きる智慧