住職就任のご挨拶


平成十五年(二〇〇三)一月十八日に当山第二十七世佛山宗道大和尚が遷化され、同二月一日付をもって曹洞宗管長より辞令を受け、第二十八世住職に就任いたしました。
昭和五十八年七月に副住職に就任するにあたり、すでに檀徒総代会で後任住職としての了承を頂いておりましたので、住職遷化にともない自動的に副住職が住職となった次第です。

とはいえ、私といたしましては、自らの所信を述べ、その上で檀信徒の皆様の信任を得て住職になるという形式をとりたいと以前より考えておりました。
本来、寺院は住職(個人)の所有するものではなく、世襲すべきものでもなく、住職もまた寺院を支える者の一人であり、檀信徒の皆様すべてによってよりよいかたちで護持していかなければならないものであると思うからです。
信任を得るという形式はとれませんでしたが、ここに以下、私の思うところを申し上げてご挨拶とさせて頂きます。
 

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2012/02/01

坐禅健康法

Tweet ThisSend to Facebook | by:角田泰隆
坐禅というと、辛く苦しい修行というイメージを持たれる方が多いと思うが、実はこの坐禅、とても健康によい。

「坐禅においては、何も求めずただ坐ることが大切だ」と道元禅師はおっしゃるので、曹洞宗では、あまり声を大にして「健康にいいですよ」とか「健康のために坐禅をしましょう」などと言えないが、しかしながら、なぜか健康によいのである。

ところで、病気の原因は何かというと、それはストレスであるという。ストレスによって何か特定の病気になるというのではない。ストレスによって、免疫力が低下し、病気に対する抵抗力がなくなり、いろいろな病気にかかりやすくなるというのだ。

それでは、どうしたらストレスを感じないようにできるかということになると、ストレスの原因となるものを除かなくてはならないわけであるが、今の世の中、ストレスが付きもの。なくすことは難しい。

そこで、それはさておいて、他に何か「楽しいことをしなさい」と、お医者さんが真面目に言う。趣味とか娯楽、スポーツとか、温泉旅行とか……。いっぱい楽しいことをして、ゆったりとしたり、汗をかいたり、あるいは、わくわくしたり、笑ったりするととてもよいのですよ、と。

しかし、世の中、楽しいことはたくさんあるが、娯楽やスポーツなど、楽しい反面、勝ったの負けたのと、かえってストレスを感じることもある。温泉旅行もいいが、暇もないしお金もかかる。
16:00 | 坐禅