伽藍

伽藍が語る、歴史を語る
 

仁王門

享保九年(1724)当山十三世乾州和尚代の建立。仁王尊像は、京都大仏師谷作左衛門作で、狐島村北沢伝十郎の寄進である。以後四回、屋根葺替えと小修理を施してきた。
 

山門

平成十七年落慶。
 

本堂

享和三年(1803)の火災の後、文化七年(1810)九月五日に至って、間口十一間半、奥行十一間の本堂の建初めが行われた。これが現存する本堂の基礎となったのである。
 

庫裡

享和三年(1803)の火災の後、文化二年(1805)に再建され、現在の庫裡の基礎となっている。爾来約200年、幾たびかの改修で往事の面影はなくとも、一本の柱、一枚の板にも当時を偲ぶことができるのである。
 

洗心閣

昭和六十三年落慶した。
一階大広間は、檀信徒研修所として、常圓寺仏教大学の教場としてしようされるほか、葬儀会場としても使用される。
二階には、坐禅堂、写経道場を備えている。
 

三宝閣

平成七年落慶した。
宝物の収蔵及び展示のほか、檀徒会事務室、衆寮を備えている。
 

鎮守堂/百体観音堂

鎮守堂には、山王大権現、古辺沢ダキニ尊天、秋葉三尺坊大権現が祀られている。

百体観音堂の観音様は、野底の平沢弥治兵衛の寄進によるもので、はるばる九州から馬の背によって運ばれたという言い伝えがある。
 

鐘楼堂

昭和四十六年、大工棟梁下島辰男氏の手によって普請された。
現在の梵鐘は、昭和五十一年に再々鋳されたもの。