住職就任のご挨拶


平成十五年(二〇〇三)一月十八日に当山第二十七世佛山宗道大和尚が遷化され、同二月一日付をもって曹洞宗管長より辞令を受け、第二十八世住職に就任いたしました。
昭和五十八年七月に副住職に就任するにあたり、すでに檀徒総代会で後任住職としての了承を頂いておりましたので、住職遷化にともない自動的に副住職が住職となった次第です。

とはいえ、私といたしましては、自らの所信を述べ、その上で檀信徒の皆様の信任を得て住職になるという形式をとりたいと以前より考えておりました。
本来、寺院は住職(個人)の所有するものではなく、世襲すべきものでもなく、住職もまた寺院を支える者の一人であり、檀信徒の皆様すべてによってよりよいかたちで護持していかなければならないものであると思うからです。
信任を得るという形式はとれませんでしたが、ここに以下、私の思うところを申し上げてご挨拶とさせて頂きます。
 

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2012/08/15

お盆

Tweet ThisSend to Facebook | by:角田泰隆

ご先祖を迎える

お盆は、正式には盂蘭盆〔うらぼん〕と言い、旧暦の七月十五日を中心に行なわれる仏教に由来する日本古来の伝統的行事です。その実際は、七月(あるいは八月)の十三日から十六日の四日間、亡くなって四十九日法要が終わってから最初のお盆(初盆または新盆)を迎える霊位や先祖代々の霊位を我が家にお迎えして供養する行事です。

うれしいお盆

毎年、私が住職をつとめる寺の伝道掲示板には、お盆の時期に、
盆はうれしや別れた人も
はれてこの世に会いに来る
という歌を書きます。お盆の期間、人々はご先祖と再会するのです。私たちはご先祖を招き、ねんごろに接待します。ご先祖からすれば、毎年一度、なつかしい我が家へ帰り、楽しい数日を過ごすのです。
16:00 | 行事